2007/10/04

「ディパーテッド」

残酷ながら美しいオリジナルとは打って変わって、美しさのかけらもないドライな映画に。
ラストの改変なんて、完全に原題の意味を無視しています。アメリカ的というかスコセッシ的というか。

別物として見ればそこそこ面白いですが、オリジナルを見ちゃってると厳しいです。

リアリティが半端なのも気になりました。もともと無理がある設定のところはいいとして、こめかみ撃っちゃうシーンとか、無理がありすぎます。
オリジナルは完全にファンタジーなのでリアリティの無さには目をつぶれるんですけど。

あと、ラストを改変するために、ディグナムとクイーナンの2人が必要だったのも理解はできるんですが、その分クイーナンとビリーの関係が薄れてしまい、あの落下シーンの価値が下がっちゃってるのも気になりました。
オリジナルの魅力的なシーン(たとえばオーディオショップのシーン)を結構削ってしまっているのだからそこも完全に変えてしまえばよかったのに。

俳優陣はがんばってました。
最近はアンソニー・アンダーソンが気になっています。

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